第五回準備会は9月30日につくばカピオに於いて行われました。前回の有料介助派遣システムの発表を受けて、今回の準備会は「なぜボランティアではなく有償介助なのか?」ということを中心に話し合いが行われました。
ボランティアで困る点はという質問を、現在自立生活をされている人達に聞いたところ、「学生が中心な事もあり、授業が行われている時間帯など人が集まりにくい」「夏休み期間中は人が不足してしまう。」といった声が聞かれました。また、「ボランティアだとどうしても用事を頼むのに遠慮してしまう。」という声も聞かれました。
ボランティアという人の善意だけに頼ってしまうと、必要な時に必要な量の介助を得るのが難しいという問題が有ることが分かりました。そしてこの介助者不足は自立する障害者にとって最も大きな問題であるということだと思います。
今見てきたような問題を解決するひとつの方法として有償介助があげられます。報酬を支払うかたちで介助者を募集できるので、ボランティアだけの時よりも介助に係われる人のすそ野が広がり、結果必要な介助量を確保できるようになるのです。自立生活を営んでいく上で最も大切な「必要な時に、必要な量の介助」が確保できるのです。また、ボランティアの時よりも介助者に責任を持ってもらえたり、利用者側も遠慮することなく介助が受けられるといったメリットも考えられます。その他、利用者においては、自分で介助者を育てるということを強く意識するようになるというメリットもあります。
障害者に必要な介助料は、例えば医療費や年金などのように社会により保障されるべきものだと考えます。実際、東京などのいくつかの市では24時間の保障が得られている地域もあります。
残念なことに我がつくばやその周辺地域では、ホームヘルパーが90時間/月、ガイドヘルパーが30時間/月程度とまだまだ介助保障は貧弱なものです。このような介助保障の不足している地域などの場合、障害者が生活費を削って介助費用に充てなければならないという厳しい現実があります。
自立生活センターとしては、基本的に国県市町村が障害者が生活するための介助料は保障するべきであるという考え方に基づいて、今後制度的な裏付けを行政に働きかけ、最終的には24時間の保障を獲得することを目標としています。
11月より行われる自立生活プログラム期間において、有料介助派遣システムを試行したい旨の発表があり、以下の料金設定で試行することを多数決により了承いただきました。有料介助利用にかかる料金は、介助料金…1時間につき700円、事務手数料…1時間につき100円、交通費…介助者が訪問する際に必要な交通費(但し、片道500円上限の実費払いとする)です。 この試行期間を通してシステムの問題点を把握し、より良いシステム作りをしていきたいということで、みなさまのご理解を頂きたいと思っています。
つづいて、自立生活プログラムのテーマ・目的・内容についての説明がありました。テーマは「カレーの道は、自立生活の道」ということで、生活に深く根ざしたカレーに関わる調理や買い物などを通して、自分に必要な介助を知り、介助者との関わりを考えることを目的にします。最終的にはオリジナルカレーを作っていきたいと思います。11月初旬から全10回のプログラムを予定しています。各回の内容については下の表をご参照下さい。
みんなで楽しいプログラムを作り上げていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
| 1日目 | プログラム1 オリエンテーション |
はじめに、自立生活プログラム・ピアカウンセリングって何?自己紹介、目標設定 |
| 2日目 | プログラム2(午前) 仲間を知ろう |
グループ分け、カレーについての知識や調理に必要な介助の知識など話し合って仲間を知る |
| プログラム3(午後) 自立生活と介助 |
そもそも自立生活って何?介助って何? | |
| 3日目 | プログラム4(午前) 健康管理・金銭管理 |
カレーにはどんな栄養があるのかな。カレーを作るにはどんな材料が必要でその値段はいくら位するんだろう。 |
| プログラム5(午後) 介助制度 |
私たちの使える介助制度について知ろう。 | |
| 4日目 | プログラム6(午前) カレーを食べに行く |
つくば周辺のカレー屋にそれぞれ食べに行く。 バリアフリーのチェックを行う。 |
| プログラム7(午後) 私たちの権利について |
公営住宅入居について。 交通バリアフリー法について。 |
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| 5日目 | プログラム8(午前) カレーを作る |
材料の買い出しをする。 オリジナルのカレーを作る。 |
| プログラム5(午後) カレーを作る |
オリジナルカレーを作って食べる。 | |
| 6日目 | プログラム10 ILPを振り返る |
ILP よかったこと、私がよかったこと、改めて私の目標。 |