ノンリニアビデオ編集入門 |
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「ノンリニアビデオ編集」とは? | |
一般的に、ノンリニアビデオ編集とはパソコンに動画を取り込んで編集することを指します。
ノンリニアビデオ編集の良さは、なんといっても編集のやり直しが簡単にできることです。
私は大学時代から映像作品を制作してきましたが、 当時はそんな環境にはなく、ビデオデッキ同士をつないでリモコン片手に「3・2・1」と編集していました。 当然、やり直す必要が出た場合は、最初からすべてやり直しです。 編集している時、私ははっきり言って発狂していました。 一方ノンリニアビデオ編集では、ユーザーが動画編集ソフトウェア上でシーンのつなぎ方や映像効果等の編集方法を指定し、 肝心の作品はその指定通りにパソコンが勝手に作成してくれます。 よって、変更箇所のみを修正すれば、あとはまたその指定通りに勝手にパソコンが作品を作ってくれます。 さらに様々な映像・音響効果も簡単に加えることができます。 以前は数百万円もかけなければ出来なかった様々なエフェクトがわずか10数万円の投資で可能になったのです。 しかもデジタル形式で保存するので映像が劣化することもありません。 なんと良い時代になったことでしょう。 今や、ほとんどの「アマチュア映像作家」といわれる人達は、ノンリニアビデオ編集で作品を制作しています。 |
おおまかな手順 | ||||||||||||||||||
ノンリニアビデオ編集で作品を制作する際のおおまかな手順は以下のようになります。
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必要な機材 | ||||||||||||||||||
主に必要な機材は以下の通りです。
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ビデオキャプチャー | |||||||
映像をパソコンに取り込むことをビデオキャプチャーと言います。
TVの解像度は640×480です。さらにDVDやデジタルビデオでは720×480です。 (さらにさらにハイビジョンになりますと、記録上のサイズはもっと大きくなります。) SD画像1コマの画像を圧縮せずにそのまま記録すると、その容量は約900KBです。 映像は一秒間に30コマありますから、一秒で約27MB、一分で約1.6GBにもなります。 これではいくらハードディスクがあっても足りません。 そこで様々な圧縮方式でデータを圧縮して記録する事になります (詳しくは コーデックの章に譲ります)。 現在市販されているキャプチャーボードは、大別すると以下のようなものがあります。 アナログキャプチャーの場合、640×480のサイズまでキャプチャー可能なものを選択すると良いでしょう。 安価なものには320×240までしかキャプチャー出来ないものがありますから注意してください。 おすすめは、アナログキャプチャーであれば、「Motion Jpegハードウェア圧縮キャプチャーボード」、 または「MPEG2キャプチャーボード」(ハードウェア・ソフトウェア両方)です。 デジタルキャプチャーであれば「IEEE1394インターフェースボード」です。
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コーデック | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コーデックとはファイルの圧縮・復元の形式のことです。
映像は一秒間に30コマありますから、圧縮せずに記録すると、 ハードディスクがすぐに満杯になってしまいます。 そこで様々な圧縮方式でデータを圧縮して記録する事になります 一般にファイルの圧縮形式には可逆圧縮と非可逆圧縮があります。 可逆圧縮は復元すれば、完全に元のデータに戻りますが、 非可逆圧縮は、圧縮する際に情報を落として保存するため、復元しても元の情報通りにならず、 必ず劣化します。 動画は大容量になるため、非可逆圧縮が一般的です。 以下に主なコーデックの種類についてまとめました。参考にしてください。
実用的なコーデックはMPEG*、Motion Jpeg、DVというところだと思います。 それぞれの特徴を以下に簡単にまとめました。
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編集の実際 | |||||||||||||||||
キャプチャーした動画を編集する場合、動画編集ソフトウェアが必要になります。
動画編集ソフトウェアでは、シーンのつなぎ方や映像効果等の編集方法を指定し、
肝心の作品はその指定通りにパソコンが勝手に行ってくれます。
様々な映像・音響効果も簡単に加えることができ、
TVや映画で見られるほとんどの効果が実現できます。
以下に主なものをまとめました。ほとんどの機器にはVideoStudioが添付されていますから、
まずはそれを使いこなすことから始めると良いと思います。
「すぐ始められるビデオ編集!」などと広告ではうたっていますが、
実際は結構煩雑です。わかりやすい入門書を購入すると良いと思います。
ここではこれ以上触れません。あしからず・・・。
実際に私が撮影や編集する際に気を付けている点をメモしました。 でもいつも守れていません・・・。 「俺って才能ないんだなあ」というのを確認するために作品をつくるようなものです。
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作品を作成する | |||||||||||||||||||||||||||||
編集が終了すれば、あとはその指定通りに勝手にパソコンが作品を作ってくれます。
デジタルビデオがあれば、IEEE1394インターフェースを通してデジタルビデオカメラ等に保存できます。 圧縮率の高いMPEG2かMPEG4コーデックを用いれば、高画質かつ容量の比較的少ないファイルを作成できます。 いずれにしろ、マスターとしてそうした高画質なファイルを作成するのは当然ですが、 配布したり保存するとなると、様々なメディアに収める必要があります。以下に主な選択についてまとめました。
マスターはDVCに保存し、配布はCD-R、DVD-Rで行うのが妥当な選択だと思います。 CD-Rで配布する場合、MPEG1かMPEG4が実用的です。 MPEG1はVideo-CD規格でCD-Rを作成すればDVDプレーヤー等でも見られます。 Video-CDとVHSは同程度の画質(水平解像度240本程度)ですが、 劣化しませんからCD-Rの方が良いと思います。 ちなみに、地上波TV放送の水平解像度は300本程度ですから、 地上波レベルの動画であれば、Video-CD程度の画質でも十分と言えます。 掘氏が作成したフリーMPEG1エンコードソフトウェア、 TMPG Encを用いれば、 かなりの画質で保存できます。 このソフトのエンコード画質は素晴らしいの一言です。 一押しのソフトです。他のどの有料ソフトよりも優秀です。 さらにMPEG2エンコードにも対応しています。 MPEG4、WMV、H264はDVD並の画質でCD-Rに1時間以上記録できますから魅力的ですが、 MediaPlayer等対応するコーデックがインストールされているパソコンでしか見られません。 DVD-Rで配布する場合、DVD形式で保存すればDVDプレーヤーでも見られます。 力作が完成したら、せっせと配布して、友人達をうならせてやりましょう! |
便利なツール達 | |||||||||||||||
ここでは私が愛用しているフリーなツールを紹介します。
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