ハイビジョンカメラHDR-HC1を買った!



  ソニーHDR-HC1 レビュー


SONYの民生用ハイビジョンビデオカメラの第2号機、HDR-HC1である。 1号機HDR-FX1は準業務用・ハイエンドアマチュア用といった感じだったので、本機種が実質的には民生用1号機と言っても良い。
この機種は3CCDではなく、297万画素のCMOSを1枚使用しているのだが、実質的には 民生用高画質モデルの筆頭機種である。 実はこの機種、FX1のようなマニア向けではない一般的な概観だが、 このサイズで1080i(解像度1920×1080,撮影時は1440×1080で横に引きのばして再生する)のハイビジョン映像が撮影できるという画期的なモデルなのだ。 今後、各社から似たようなモデルが続々と発売されていくことになるだろうが、 今この瞬間をハイビジョン画質で撮影できるという価値を考えれば、 現状ではこれを買うしかないという決定的モデルだ。(2005年7月現在)
Hi8の1号機、TRV900の登場以来の衝撃度、いやそれをも上回るエポックメイキングな製品だと言えるだろう。 実際、このビデオカメラで撮影した映像は息を呑む美しさだ。このサイズで世界遺産級の画像が撮れるのだから、 本当にいい時代になったものだ。また作品を作りたくなってしまった。くすぶっている創作魂に火を入れてくれる名機と言えるだろう。



そう、買っちゃったのだ。だって、これは買うしかないでしょう!

買ってまず嬉しかったのは、その精悍なデザイン。思ったよりも小型なんだけど、手にしっかりなじんだとても使いやすい筐体ながら、 SONYらしいすぐれたデザインだ。最近のビデオカメラはママにもやさしいデザインを狙っているのか、小型すぎて使いにくいし、 所有欲を刺激するデザインが少ないんだけれど、これはいい。久しぶりに縦長ビデオカメラの王道を見せてもらった気がする。 やっぱり縦長じゃなきゃあ!って思わせてくれた。 色はやっぱいブラックでしょう!

しっかりマニュアル機能も充実しているし、必要な機能はわりとすぐ呼び出せるように考えられているところもうれしい。

いろいろこれから使いこなしていくつもりだけれど、とりあえず撮影してみた。 撮影した当日は曇りで、あまり良い条件ではなかった。すべてオートで撮影。 このカメラ、性能はいいのだが、広角側は普通のビデオカメラと同じく、40mm程度しかないので、ワイコンは必須アイテムだ。 ワイコンはとりあえず手元にあった、DVR-5000で撮影。 今HD-5000PROを注文中。後日5000PROの画像もアップします。

標準レンズ最広角
ハイビジョンらしい精細でしっとりとした画質だ。
+ワイコンDVR-5000最広角
・・・このワイコン・・・ひどすぎるな・・・。
標準レンズ最望遠
みずみずしさまで表現しているのがうれしい。
+ワイコンDVR-5000最望遠
・・・このワイコン・・・ひどすぎるな・・・。




ということで、このワイコンはとても使い物にならないことがわかったので、以後はすべて標準レンズで撮影。


人物が白トビしているのが残念。曇りだったのに・・・。ダイナミックレンジはあまり高くないようだ。晴天の場合はより白トビすると思われる。不安・・・。


とても精細な映像だ。素晴らしい。マイ世界遺産という謳い文句は伊達じゃない。


暗いけど、それほどノイジーにならずしっとりと表現してくれる。


第2弾です。お待たせしました。ワイコン比較です。 VCL-HG0737Y(純正ワイコン・0.7倍)HD-5000PRO(レイノックス・0.5倍) を比較します!
標準レンズ最広角 VCL-HG0737Y(純正ワイコン)(0.7倍)最広角
いいですねえ。歪曲もわずかだし、周辺部までシャープ!文句ありません。
HD-5000PRO(0.5倍)最広角
0.5倍はどうしても歪曲してしまいますね。それは仕方がないのですが、許せないのは周辺部の解像度が低下し、色分解されちゃってます。イマイチ。 PROってつけるかなあ・・・こんなんで・・・。
標準レンズ最望遠
VCL-HG0737Y(純正ワイコン)(0.7倍)最望遠
これもいいですねえ。周辺部までシャープ!文句ありません。 これでもっと小型だといいんだけど・・・
HD-5000PRO(0.5倍)最望遠
周辺のピントが甘くなっていますし、全体的にぼやけ気味。やっぱイマイチ。 PROってつけるかなあ・・・こんなんで・・・。 広角から望遠まで、すべての範囲で60点くらい。


というわけで、 VCL-HG0737Y(純正ワイコン・0.7倍)HD-5000PRO(レイノックス・0.5倍) の勝負は、 純正ワイコンの圧倒的勝利!でも、 VCL-HG0737Y(純正ワイコン・0.7倍) は大きくて重い・・・。ちょっと気合いれないと持ち歩けない・・・。

ここで、朗報!最望遠までは使えないけど、ワイド側でかなり画質の良いワイコン、 HD-3030PRO (0.3倍)がレイノックスから発売されています。 0.3倍というセミフィッシュアイレンズですので、限られたケースでしか使えないように思ってしまいますが、 中心部の歪曲がひどくなく、気になりません。 目に入る光景がほぼすべて自然な感じですべて撮影できますので、とても重宝しています。 私は結局、このレンズをつけっぱなしにしています。 レイノックのサイトに HDR-HC1用のコンバージョンレンズを比較したサイト があり、ご丁寧にも実際にHDR-HC1につけて撮影した画像がアップされていて、とても参考になりますよ♪ HDR-HC3 が発売され、製造も中止されてしまったHC1ですが、今後も可愛がっていきたいと思います!

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